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カテゴリ:アート
  • 「あなたに見せたい絵があります。」
    [ 2012-04-11 00:00 ]
  • 三嶋りつ惠『あるべきようわ』@資生堂ギャラリー
    [ 2011-04-28 23:52 ]
  • 2010年 印象深い展覧会
    [ 2010-12-31 16:54 ]
  • 久々に、今日の私
    [ 2010-08-07 22:02 ]
  • 須田悦弘作品集
    [ 2010-07-11 22:20 ]
  • 須田悦弘展@ギャラリー小柳
    [ 2010-06-27 20:52 ]
  • オルセー美術館展2010「ポスト印象派」
    [ 2010-06-25 00:24 ]
  • 長谷川りん二郎展@平塚市美術館
    [ 2010-06-14 00:22 ]
  • 「語りかける風景」@Bunkamura ザ・ミュージアム
    [ 2010-05-23 23:52 ]
  • 六本木アートナイト雑感
    [ 2010-03-28 20:02 ]
「あなたに見せたい絵があります。」
「あなたに見せたい絵があります。-ブリジストン美術館開館60周年記念」へ行ってきました。
2012年1月に開館60周年を迎えたブリジストン美術館。
それを記念した今回の展覧会では、東京のブリジストン美術館と福岡の石橋美術館の所蔵品約2500点から選りすぐられた109点を鑑賞することができます。

ブリジストン美術館に何度か伺うと、常設展示として見慣れた作品というものができてきます。
それでも展示の場所が違えばまた違った見え方をするのも、時々感じることではあります。
しかし、今回はそれ以上に新たな発見のある展示ではないでしょうか。
通常東京と福岡に距離を置いている作品が、同じ展示室にあるのですから。

今回は、109点/2500点の作品を年代別、作家別に展示するのではなく、11のテーマに分けて展示をしています。
「テーマのある小さな展覧会を11見るようなもの」という趣旨のことを担当の学芸員さんが仰っていましたが、まさにそのとおり。
その11のテーマは、
「自画像」 「肖像画」 「ヌード」 「モデル」 「レジャー」 「物語」 「山」 「川」 「海」 「静物」 「現代美術」となっています。

「物語」では、ジョルジュ・ルオー『郊外のキリスト』と青木繁の描く神話の世界が同じ空間にあります。
「山」では、福岡でも年に1回のみ展示される雪舟『四季山水図』の隣の壁にはカミーユ・コロー、向かいの壁にはポール・セザンヌ『サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール』が。
このように、新たな文脈で提示されると、見慣れた作品でも違った見方ができます。
一瞬、不思議さも感じますが(普段、見慣れているがゆえ?)、新鮮な見方ができます。
それが、11テーマ続きます。
私は、未だ久留米の石橋美術館を訪れたことはありませんが、こうして東京で見ることができてうれしく思います。
個人的に、特に印象深かった藤島武二『屋島よりの遠望』、
もともと海の絵が好きなこともありますが、淡い色彩の中に確固としてそこにあるのが感じられて、見入りました。

この展覧会6月24日までの会期中、休館日は4/15、4/23、5/28の3日間のみ。なんて素敵な!
再訪してじっくり鑑賞したい展覧会です。





※展示室内の写真は、内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。




by marcotabi | 2012-04-11 00:00 | アート | Trackback | Comments(0)
三嶋りつ惠『あるべきようわ』@資生堂ギャラリー
資生堂ギャラリーでの三嶋りつ惠さんの展示を見てきました。
三嶋さんはヴェネツィアを拠点にクリスタルガラスの作品を制作している作家さん。
作品を拝見したことはあるのですが、個展へいくのは初めてのような気がします。

資生堂ギャラリーへ行くときにはいつも、階段の方の入り口を利用しています。
ゆっくりと空間に身を投じていく感覚が好きなのです。
自分の調子でテンポを変えることができるのも好きな要因です。

今回も階段から。
自動ドアを抜け、階段を下り始めた瞬間から、いつもとは空気が違う感じがします。
しばらく気付かなかったのですが、踊り場に着いたところで気付きました。
その空気を感じさせているものたちに。

階段を下りきった先に見えるもの。
息をのむような、神々しささえ感じさせる作品。
一瞬、どこから見たらいいのだろうか?と足を止めてしまったのだが、入ってもいいのかしら?と思うような、ちょっと張り詰めた空気が感じられました。
ある規律の中で動かされるような、でもちょっと面白い仕掛けでどきどきさせられるような不思議な気持ちになりました。
扉があったら開けたくなる、穴があったら除きたくなる、そんなふうにいつも展覧会を見ている私にはたまらない空間が待っています。
好奇心に従うと、とても美しいものを目にすることができます。

会場の構成を、建築家の青木淳氏が手掛けています。
青木氏の作った空間の中で、息をしているかのような作品たち。
個人的には、奥できちんと並んだ小さなものたちや、隙間の向こうがとても好きです。

是非、もう一度訪れたい展覧会です。
エレベーターで行くか、階段で行くか、それが悩みどころではありますが。
by marcotabi | 2011-04-28 23:52 | アート | Trackback | Comments(0)
2010年 印象深い展覧会
気づけば大晦日。
二ヶ月更新が止まってしまっていたり。
仕事して、生活して、ブログも更新してと、活力あふれるブロガーの皆様には頭の下がる思いです。

感想を書かないでいるものも多いですし、ベスト10を選ぶには分母が少なすぎるので、今思い返して印象深い展覧会を順不同で挙げたいと思います。


◆オラファー・エリアソン@金沢21世紀美術館

霧にまみれたり、波動にゆらゆらしたり。自分の回りの現象に影響をうける内面。
記憶や感情とは別物の、体の反応。


◆「いのくまさん」@オペラシティアートギャラリー

とにかく楽しかった!良かった!
「宇宙都市 休日」は、私にとっては特別な作品。


◆長谷川りん二郎@平塚市美術館

初めて知った画家。
空気の色、湿度が印象的。
カマキリにも釘付けになりました。

◆田中一村@千葉市美術館

初めて実物を見ました。
此岸と彼岸。
最後には、波光を見ながら涙が出ました。


◆「誕生!中国文明」@東京国立博物館・平成館

分かんないから、と自分の無知を棚に上げてしまいがちで、普段ならこういう展示は苦手なはずなんですが、とても興味深く見ました。
展示方法や照明の力もあったのでしょうが。


◆「アントワープ王立美術館展」@オペラシティアートギャラリー
+「フランダースの光」@Bunkamuraザ・ミュージアム

この二つは、たまたま近い時期に見にいって感動が深かった展覧会。
光と影(陰)、ベルギーの空気を堪能した展覧会でした。変則的に、二つ合わせて。


◆「セーヌの流れに沿って」@ブリジストン美術館

まとめて、流れでみてじんわりと良かった展覧会。
モネの、あの並べ方は反則!というくらい素晴らしかった。
おおっ!と声をあげたほど。


それから、これは企画展ではないのですが、東京都現代美術館の常設展は、今年一年を通して、どれも見応えがあって良かったです。
山川冬樹「THE VOICE OVER」は何度もリピートしました。

来年は"観たら書く!"をモットーにしたいと思います。
年が明けたら、まずは、年内に行けなかった、小谷元彦と青騎士を観たいと思います。

大荒れの予報に反して晴れ間ものぞく天候。
実家でのんびり(ダラダラ)年を越します。
皆様もよいお年をお迎えください。








by marcotabi | 2010-12-31 16:54 | アート | Trackback | Comments(0)
久々に、今日の私
ブログ放置してしばらく経ちました。
その間にもいくつか展覧会に行ったり、トークを聞きに行ったりしておりました。
最近では、畠山直哉さんと港千尋さんのトークが良かったです。
畠山さんの撮影日記みたいなものがとても興味深く、もっと見たい!と思いました。

そんな私の今日をさらっと。

午後からまずは、会期終了間際の近美「建築はどこにあるの?」
楽しさはアトリエ・ワン、
圧倒されたのは中村竜治、
気持ちよさそうなのは中山英之、という感想です。
草原の大きな扉あったらいいな、と思いました。
最近"パラレル・ワールド"という言葉が気になっていて、この扉による日常と地続きに存在するパラレル・ワールドみたいで気になる空間でした。


常設展には、小林古径「茄子」、奥村土牛「胡瓜畑」など、涼しくなるような絵がありました。
香月泰男「釣り床」も、なつかしい夏休みを思い出したり。

次に、東博へ移動してまずは常設展。
抱一が目当てだったのだけど、河鍋暁斎「山姥」から、しばらく目が離せませんでした。
着物の柄の描き込み、柿のへたの気味悪さ。
金太郎と犬が引き合う竹のねじれ。
濃すぎてめまいしそう。なのに、何度も戻って見入ってしまう。

二階に展示されていた絽の着物の涼やかさと美しさにも見入りました。
あの色の合わせ方!思わず写真をパチリ。

休憩後、平成館で「誕生!中国文明」

導線がよく考えられてるなぁと感じたところがいくつかありました。
振り返った瞬間や曲がった先で視界に入るものにドキッとさせられて。
特に37「編鐘」
照明によって出来る影を展示空間の中に効果的に取り入れていて、まるで舞台美術を見ている様でした。
この中でならどんな演目がいいかな?コンテンポラリーダンスかな?などと、妄想していました。
この鐘が鳴り響くとどんなだろうか?という妄想も。
楽しいな。

さて銀座。
束芋「ててて」@ギャラリー小柳

先日、書店で「惡人」をパラパラと見ていて驚いた事がある。
それは、束芋さんのドローイングと小説から抜き出した言葉の断片が作り出すうねりみたいなものが、初めて小説「悪人」を読んだ時に感じた皮膚感覚に似ていたから。
もともと吉田修一の小説が好きだし束芋は気になる作家だけれど、新聞連載の小説を購読するまでは・・・と、単行本になってから読んだ。
新聞連載が単行本になる時の常で、挿絵は単行本に載らないので、束芋の個展で見たのみ。
それが"絵本"という形で目にした時に、相互が影響しあって作られた感覚がこの小説にはあるのではないかな、と思ってしまった訳です。
前置きが長くなりましたが、いまの個展では「悪人」の豪華本が展示されていました。
8点(今日の時点で2点残っていました)のうち一部が展示されているのです
が、脳みそに指と髪が絡む様に、この個展内で一番の美しさを感じました。

表通りに出て、POLA ANNEXへ。
作家、桐島洋子さんが収集した"生活で使える"骨董を展示しています。
器類の美しいこと。
"今までの時間の上に、私の分の時間も重ねて次世代に渡すのが使命"
かっこいい女性です。
一階のお店には入ったことがなかったのですが、壁際に見えたコサージュらしきものとバッグが気になり店内へ。
フラワーアレンジなどをなさっている女性が始めたブランドのようで、カゴバッグなのですが、コサージュやリボンがあしらわれていてとても女性らしい。
そして、色合いや、さりげなくあしらわれているビーズ、石などのセンスがいい!!
お花やリボンといった、可愛らしいけれど使い方を間違うと若作りすぎたり安っぽくなりがちなアイテムが、ほんとに素敵にデザインされています。
今流行りの"大人可愛い"感じと言ったらわかりやすいでしょうか?
自分では着こなす自信は無いのですが、こういうのがさりげなく似合ったら素敵だろうと思います。
目の保養になりました。


その後、四丁目の交差点で日比谷方向を見たら、夕やけがきれいで、思わずそちら方向にしばらく歩いたらエルメス前へ。
あれ?桑島さんはもう終わってしまったのかぁ〜(遠くからでも明らかに違う雰囲気)、とウィンドウを見ると、これは金氏徹平さんでは??白く溶けてますし。


楽しい午後でした。
明日は見たいもの聞きたいものが何でか、重なりすぎています。
そして友人のウエディングパーティーまであります。
真剣に、体が3つ4つ欲しいです。



by marcotabi | 2010-08-07 22:02 | アート | Trackback | Comments(2)
須田悦弘作品集
現在、銀座のギャラリー小柳で個展が開催されている須田悦弘さん。
私が須田さんの作品を初めて見たのは直島、ベネッセミュージアムの「雑草」でした。
それからは度々作品を目にしたり、画像を探したりしていました。
翌年、夏休みにどこに行こうか考えていた時に、丸亀で雑草展をやるのだという情報を友人から聞いて、即、香川行きの日程を立てました。
丸亀で雑草を見た翌日、直島へ。
その頃直島はスタンダード2の準備が進んでいる時。
泊まった民宿に、須田さんのアシスタントをしている人が滞在していました。
私が丸亀へ行ってきたのを聞いたおかみさんが、その方に、図録にサインしてもらえるか頼んでみて!と言ってくださって、結果、サインしていただけたのでした。
遠慮がちなサインでしたが、そこがまた素敵と思ったものです。

前置きが長くなりましたが、今開催中の個展は2日目に見に行きました。
すると、その後に作品が追加されている事を知り再訪。
そして昨日、また伺った際に、カウンターに作品集があり、購入しました。

いままで国内、国外で展示された作品の写真が時系列に並んでいます。
話しでしか知らないパーキング、大倉集古館、行くには先立つ物が・・・の海外での展示風景。
街が違えば、窓外の風景が違えば、それぞれの在り方でそこにある、そんな須田さんの作品。
きっと、いろいろ考えられていてすごく練られているのだろうけど、あくまでさりげない。
そういうところが、見た瞬間に心の中で"ふわぁぁ〜"と叫ぶような、地味に、しかし興奮する感覚を覚えさせる要因かなと。
あくまで私の場合ですが。

この作品集にあって、実際には目にしていないものの中で、これは!と思ったのが「萩」です。
大阪、萬野美術館での展示。
萩の描かれた屏風から、はらっと落ちた花弁。美しいですね。
時間も空間も越えて在る、作品の姿に感動すら覚えます。

ギャラリーでもパラパラと見た作品集ですが、家に帰りじっくりとページを繰っていたら、なんと!サインがあるではないですか?
印刷?とも思ったのですが、印刷だったらこの位置にあるのも変だしなと思いました。
ツイッターでいただいたリプライを読んで、そうか!作品と同じで発見の楽しみなんだなぁ、と。
これ、みんな同じページなのでしょうか?
お持ちの方がいたら教えてくださるとうれしいです。

個展の会期はまだあるので、また行きたいと思っています。




by marcotabi | 2010-07-11 22:20 | アート | Trackback | Comments(4)
須田悦弘展@ギャラリー小柳
25日から始まった須田悦弘さんの個展に行ってきました。

須田さんは、木彫で雑草や花をつくるアーティスト。
そして、その花たちを空間に配置するのですが、それが、見えないようでいてきちんと見える場所や、探さないと見えない位置などに展示されています。
"おおっ、こんなところに!"という、ある種宝探し的な楽しみもあったりします。
まるで本物かのように精巧な木彫の花たちがギャラリーの壁面やあんなところやこんなところに咲いています。

久しぶりの須田さん作品。
ギャラリーに入ると目に入るチューリップ。
ギャラリーのコンクリートの壁面に朝顔、芍薬など。

KINさんのblog↓
http://ubukata.cocolog-nifty.com/my_favorite_things/2010/06/post-d282.html
をのぞいたら、写真が見えたのですぐさま閉じて、ギャラリーへ行って実物を見てから再びおじゃまして見ました。
写真も良いですが、やはり実物を見てほしいなぁ、と思わずにいられないのが須田さんの作品です。

私は、どくだみやツツジが好きです。
ひっそりと咲いている、このさりげなさがたまらない。
須田さんの作品は、本物そっくりであることもそうですが、何処にどう配置するかによってもかなり印象がかわってきます。
それが、展示空間に入ってほしいなと思うもう一つの理由。


以前、丸亀で見たような雑草だけの展覧会もみてみたい気持ちもありますが、また何か違った展覧会を見てみたい気持ちがふつふつと。
(個人的には、まずは枝をもう一度)

ギャラリー小柳は仕事場から比較的近いので、通ってしまいそうです。
by marcotabi | 2010-06-27 20:52 | アート | Trackback | Comments(0)
オルセー美術館展2010「ポスト印象派」
先日、金曜日の夜間開館を利用して「オルセー美術館展」を見てきました。
混んでいるという話だったので腰がひけていたのですが、金曜だからか、雨だからか、それほどでもありませんでした。展示室が広いのもありますね、きっと。


◆第1章 1886年ー最後の印象派

最初の展示室ではドガ、モネがお出迎え。
モネは好きですが、ボストン美術館展を見た後では、正直物足りなさを感じました。
「睡蓮の池、緑のハーモニー」は、なんだかきっちりした絵だという感想です。
ちょっと息苦しいくらい。
隣の「ロンドン国会議事堂、霧の中に差す陽光」は色が美しい。
こういう空気を感じるところが、モネを好きな理由のひとつ。
子供の頃、こういう色の空を見て、これを記録する術があったらいいのにと思っていました。
絵を描く力も、撮影の技術も私には無く、頭の中に記憶としてしかありません。
だから、絵となって目の前にあらわれると、素直に感動するのです。
もちろん、同じ景色を見たわけではないのだけれど。

◆第2章 スーラと新印象主義

少し前まで、ドニ、ボナールにが気になっていたのに加え、この一年くらいは、スーラ、シニャックにも関心がでてきたところでした。
この展示空間に入った途端に、ほわぁ〜っと気分が良くなりました。
近寄って見て、ひいて見てを繰り返し、最後の章まで行っては戻り、を繰り返していました。
色で描かれる光。美しい〜。

何回目かに見たときに、No.21「ポール=アン=ベッサンの外港、満潮」のカンヴァスと額縁の境目に縁取りの様なものが見えることに気付きました。
また、その縁取りも点描です。
そしてよく見ると、額にも点描が!!
スーラ、ここまで!と驚きました。色の彩度、明度の差のない色で点が描かれているので、近寄るまで気付かないですね、あれは。

◆第3章 セザンヌとセザンヌ主義

正直に言います。セザンヌ苦手です。
それ以前に、ちゃんと見ようと思った事が無いのかもしれません。
今回、その凄さ、偉大さは感じられたのですが、まだちょっと苦手です。

◆第4章 トゥールーズ=ロートレック

人間に寄り添っている感じが好きです。


◆第5章 ゴッホとゴーギャン

この2人の画家の絵が同じ展示室に!
ブログやツイッターを見て知ってはいましたが、こんな展示になっているのか!と驚きました。
そして、展示されている点数の多さにも。
静かな空気の展示室に感じました。見ている観客の数は多いのに。すごく静か。
壁の色の影響も有るのでしょうか?

ゴッホをじっくり見ますが、さすがにここはなかなか人の流れがゆっくりです。
レストランを描いた絵。
これもゴッホなのか〜と、新鮮でした。
今まで、ゴッホは青のイメージだったのですが、今回は緑に目が引きつけられました。

◆第6章 ポン=タヴェン派
◆第7章 ナビ派

ナビ派を最初に意識したのは、森アーツセンターギャラリーでの「クリーブランド美術館展」でした。
時代の流れに寄って、影響しあって美術が生まれてくるというのが、すんなり身体に入ってくるように感じられた展覧会だったのです。
それから、意識して、国立西洋美術館の常設でもドニ、ボナールなどを見るようになったのでした。
そんなことを、この展示を見ながら思いだしていました。

ドニ「テラスの陽光」、ボナール「ヴュイヤールの肖像」が好きでした。
「テラスの陽光」のこの色は何でしょう?
溶けてる・・・。

◆第8章 内面への眼差し

ここでのメインはやはり、モローの「オルフェウス」
まずは絵の大きさに驚き。
殺されて、首を切られて、川に流されて、それでこの表情。

シャヴァンヌ「貧しき漁夫」、ルドン「目を閉じて」

静かで穏やかな気持になる展示室。

◆第9章 アンリ・ルソー

初めて見る大作2点、「戦争」「蛇使いの女」
何かもうすごい、日本に居ながらにしてこれが見られることが。
「戦争」の、この血みどろでありながら見ずにいられないパワー。
死んでいる人が笑顔に見える気味悪さがありながら、何故だか力を与えてくれそうな不思議。

◆第10章 装飾の勝利

ここまでくるとかなり息切れで(笑)、印象が薄いです。

途中で休んだりしながら見ましたが、夜間に行ったこともありかなり急ぎ足で見てきました。
かなり疲れました。
私の頭では、最初の方ですでに容量オーバー。
こうして感想を書こうと思っても、どれを抜き出せばいいのやら。

時間に余裕があったら再訪したいところではあります。


by marcotabi | 2010-06-25 00:24 | アート | Trackback | Comments(0)
長谷川りん二郎展@平塚市美術館
展覧会初めの頃に知人から、"なかなかいいよ〜"と勧められていたのですが、気づけば最終日になってしまいました。

今回、平塚市美術館、初訪問でした。
駅からバス、と思って路線図と時刻表を見ると、あら、この時間帯無い!?
歩くのは苦ではないので徒歩で向かいました。20分程で到着。道行き気持ちよかったです。

展示室はそこそこの賑わい。
作品が小さいものが多いので、前後の人の動きに注意は必要ですが、見やすい方だったと思います。

気にいった作品の感想を簡単に書いておきます。

「窓とかまきり」
窓枠の不思議な奥行き感。
弛んだカーテンとかまきり。
ハンマースホイを思い出したのは、窓枠のグレーの濃淡のせいでしょうか?
空間の不思議。

「巴里郊外」
塀のある道が奥でぐぅぅっと左にカーブしています。
曲がりすぎじゃ?と思う気持ちも最初はあったのですが、手前から道を目で追って行くと気持ちはすうぅっと抜けて行く気持ち良さがありました。

「秋景 国立風景」
木の幹、枝、葉、土、それぞれの茶色がそれぞれの色をしていて美しい。

風景画もたくさんある中で、面白いのが京都を描いたものです。
「池畔 (京都下鴨神社境内)」「南禅寺風景」「冬 京都銀閣寺附近」「正倉院附近」といった具合に、名所を描くのではなくその周辺を描いていること。
空気が描きたかったのかと思うほど。

「竹林」
遠くから見ても、どう見ても竹林。
風が笹の葉を揺らしてます。

空気の描き方が凄いなと思ったのは、並んで掛けられた「六月の森」と「七月(梅雨明)」。
湿気を帯びた空気と、すかっと乾いた空気の差が、色や表面の質感の差に表れていて良かったです。

そして、花や果物、日用品などを描いた静物画が多く展示されていました。
制作中の写真も展示されていましたが、良く見ると、写真の中で並べられている食器と画の中のそれとの、光や映り込みが一致していて、当たり前のことと言ったら当たり前ですが、目の前の対象を誠実に描いていたのだなぁーという印象を持ちました。
静物画の中では「りんご」と「月桂樹の葉」が好きです。
緑色の多彩さに釘付け。

出口近くにあった「冬の太陽」「枝」は、その静かな澄んだ空気が好きでした。

チラシにも使われていた「猫」
ヒゲに纏わるエピソードは、なかなかおもしろいものがありますが、ともかく猫が心地良さそうで、見ているこちらの顔もほころびます。

少年時代からの画風の変化、小説家としての顔、何を描くのかという画家の言葉、見にいけて良かったと思う回顧展でした。



by marcotabi | 2010-06-14 00:22 | アート | Trackback | Comments(0)
「語りかける風景」@Bunkamura ザ・ミュージアム
昨日の夕方、ザ・ミュージアムで、ストラスブール美術館所蔵の風景画を見てきました。

風景画という括りがいまひとつ興味がなかったのですが、"コロー、モネ、シスレーからピカソまで"と謳われている"ピカソ"の風景画って?と思って。
ピカソの風景画というと、亡くなった後に高島屋(だったと思う)で遺族の持つ作品が展示されたのを見にいって、崖を描いた作品があり、ほおぉ、こういう絵も描くのかと驚いた記憶があります。

さて、この「語りかける風景」では、窓からの風景、人物のいる風景、都市の風景、水辺の風景、田園の風景、木のある風景の章に分けられていましたが、最後の"木のある風景"以外はあまり気にせずに、それぞれの絵と向き合って見ました。

印象に残ったものを簡単に。

モーリス・マリノ「室内、縫い物をするエレーヌ」
鮮やかな色彩。ドアを抜けて視線の先に縫い物をする女性。
視線は奥に向けて移動していきますが、空間に奥行きを感じるかというとそうでもありません。
しかし、視線が画面中央に向けて動くのは手前のドアの効果なのでしょうか?
展示の最後までいってから戻ってきて見直しても、やはり不思議でした。色彩は好きな感じ。

フェリックス・ヴァロットン「水辺で眠る裸婦」
水辺の草の陰に眠る裸婦、流れる川にはボートを漕ぐ男性たち。
裸婦の夢の中にたゆたっているかのよう。
画面左下のあれは水、水面でしょうか。
だからなのか、ぷっかり浮いているようにも感じたのです。


展示室内の角で、ふと右斜めに視線を振った時に目に入り、"わぁ〜、あの絵、雨が降ってる"と思い、近づいていった、ロタール・フォン・ゼーバッハ「雨の通り」。
そのままのタイトルでした。
遠くから見ても分かる路面の濡れた感じ。雨による湿度をもった空気感。
私、画面の湿度が好きなのかな。空気を感じる事が。

コロー、ドービニー、ブーダンなど、好きな画家が続き、最近、西美の常設などでも気になるシニャックも。

モネは好きな画家で、いつもは空気や光、時間を感じて感激するのですが、「ひなげしの咲く麦畑」は、素直に色の綺麗さに見とれました。
ひなげしのオレンジ色、暮れて行く空のピンク色。

ヴァシリー・カンディンスキー「サン=クルー公園」は、この展覧会で一番!好きな絵。
もう単純に、一番ひきつけられた絵。
木の幹の線の構図、手前のグリーンの重なり、奥行きを感じる色彩の連なり。
欲しい!と思う作品でした。
カンディンスキーって、こういう絵も描いたのですね。
カンディンスキーは、学生の時に近代美術館に見にいったのが遠い記憶ですが。


ピカソは、まぁ一枚だけですし、風景画?でしたが、最後にとびきりの、カンディンスキーの小さく美しい風景を見られて良かったです。

ドービニーやブーダンが好きなのだけど、"風景画が好きとはいえない"のは何故かと考えています。うーむ。

それから、ドービニーをまとめて見る機会はないのかなぁ〜と思っています。

by marcotabi | 2010-05-23 23:52 | アート | Trackback | Comments(0)
六本木アートナイト雑感
昨夜、3/27-28開催の六本木アートナイトに行ってきました。

昨年は寒さに恐れをなしディープな時間帯はパスしてしまい、2日目のラスト、ジャイアントトラやんが火を吹くのを見に行っただけでした。

今年は、新美術館での康本雅子さんのパフォーマンスに的を絞っていました。余裕でかまえていたら、前日夕方に仕事の司令。
絶対ムリという時間ではなく、かといって余裕で間に合う時間でもなく、焦りながら仕事後ダッシュ!
で、なんとか間に合いはしたものの、すでに沢山の人、人、人。
2階に上がってみても人垣。3階に上がってみても人垣。
そこでエスカレーターを上がったり下がったりを続けていました。
最初は3階から2階を。
途中からは2階から1階を。
最後には、建物の外から。

初めて生でみる康本さんのパフォーマンスは、音楽と共に構築されていく様が心地良くもあり、かわいくもあり、細かな動きにはおおっ!と思い。
康本さんの腕はなんであんなにしなやかで、やわらかそうな感じなのでしょうか?
空気人形が踊るみたいな弾力。ぽん!て。
コラボレーションしているオオルタイチ氏の声も音楽もものすごーく波長の合う感じ。
登場とともに叫んでいたけど、伸びやかな声ですうーっと観客を盛り上げる、むやみな煽りとは違う空気に好感。

音楽のタイミングと動きのタイミングが一致するのも心地良さの一因。

もっと康本さんのダンス見たいな。

最後、外から見ていた時、子供を抱いた男性がいて、あら?康本さんのお子さんかしら?なんて思っていたのだけど、その男性の顔が見えた時に、あぁ!この方がだんな様だったのかぁ〜と。
才能と才能。ふむ。


アーティストファイルを見て、胞子ボールをゲットしミッドタウンへ移動。

康本さんしか頭になかったので、きちんとスケジュールを見ていず、芝生広場へ行ったらもう終わりかけで、白い人たちは小さくなってました。

ヒルズに移動しオーロラに入ったり、猫をなでたり、天からの指にキャッキャッはしゃぐ子供を観察したり。
そうしているうちに友人と合流。

ヒルズ内作品を再度見に行ったり、お腹をみたしたりしつつ、さて、何を見ますかね、と。

カンパニー・デ・キダムは23時からというので、響×ペリエへ。
ABCなども見に行きつつブラブラ。
いつもの夜の六本木とは明らかに違う空気が流れていました。

66プラザへ戻ってみると、かなりの人が。
白い雲がポコポコいるなぁーと、しばらく待っていると白い人たち登場。
椿昇氏の作品の下に集合。
足に絡まってる?
振り返る様が、"だるまさんがころんだみたいだ!"

しばらく見てからアリーナへ先回り。マザーナイトの司令室?横あたりに陣取り、彼らの到着を待つ。
ステージにはでっかいてるてる坊主様のものが。

白い人たちがやってきた。
細かな動き。だるまさんがころんだみたいだし、小動物みたいだし(ミーアキャットみたいな)
テレビ朝日社屋を背に一列になり、周り始めたなぁと思ったら、膨らんでいく。
その様子は、友人によれば"一種のホラー"
しかし、マシュマロマンみたいにこわくもあり、可愛くもありという感じで、笑ったり、感心したり、魅了されました。

例えば、空気で膨らんだビニール袋を手に持っているとしましょう。
自分が動けば袋も動きます。が、空気も動くので、袋が重く感じたりしますよね?
で、白い人たちを見ていると、そんな膨らんだ状態の袋を体に巻き付けているような状態なわけで、それでクルッと回ったり、歩いたり手を動かしたりするわけです。
彼らの身体能力はどれほどなのでしょう?驚きです。
途中からはそんな事も忘れるほど、可笑しくて可愛くて、幻想的な彼らのパフォーマンスを堪能しました。見られてよかったです。

夜を通す元気はなく(寒いし)コーヒーを飲んで帰ってきました。

ヒルズ内でも、早い時間に閉ってしまう店があり、残念でした。
鯛焼き食べたかった。




by marcotabi | 2010-03-28 20:02 | アート | Trackback | Comments(0)